講師 山崎妙子さん(山種美術館館長)
1910(明治43)年に創刊された雑誌『白樺』では、セザンヌやゴッホなど西洋の芸術家たちの特集が数多く組まれ、展覧会も開催するなど、多くの芸術家たちが西洋美術に触れるきっかけとなりました。それは岸田劉生(きしだりゅうせい)など洋画家への影響だけではなく、日本画家たちも同様に影響を受けたのです。
小林古径(こばやしこけい)、奥村土牛(おくむらとぎゅう)、速水御舟(はやみぎょしゅう)など彼らの作品と洋画などをスライドで比較しながら、わかりやすく解説して頂きました。
画家と文人との交流、西洋画家と日本画家との交流など、いわば東洋美術と西洋美術の交流の場として『白樺』は機能としていたといえるのではないでしょうか。
山種美術館では、現在特別展小林古径生誕130年記念「古径と土牛」(12月23日まで)が開催されています。『白樺』の影響を受けた画家たちのことを思いながら、日本画の魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
詳しくは山種美術館HPをご参照ください。
約120名の参加者で講演会は大変盛況でした。講演会終了後は、白樺文学館にもご来館頂き、現在展示中の「竹久夢二と装幀」を御覧頂きました。
この講座はNPO法人ふれあい塾あびこと我孫子市教育委員会の共催により開催いたしました。
(T.I)